オンブズマン

或る地方相談員の日記


【はじめに】

1996年10月15日
「オンブズマン」の言葉を多くの人は聞いたことがあると思います。スウェーデンに始まった制度で、行政のあり方を監視して、不当不正があればこれを糺す行政監察委員とでも訳すべき人と説明できるでしょう。日本では一般市民による私設オンブズマンが活躍しているようです。

この度どういうわけか、司法書士会気仙沼支部を通して、宮城県より私にこのオンブズマンの地方相談員をやらないかと打診がありました。私も躊躇がなかったわけではありませんが、司法書士の知識を生かしながら、みなさんのお役に立てて、さらに自分にとっても良い経験になると考えて、引き受けることにいたしました。市民団体の活動であると思っていたオンブズマンを、行政庁から委嘱されるという点に、気持ちの上で違和感を感じておりますが、責務を遂行しながら、その内容を見つめていこうと思っているところです。

行政庁からの委嘱によるオンブズマン地方相談員なので、行政上の秘密と情報公開に対する市民の利益をどう調和させられるか難しいところがあろうと思いますが、できるだけこの場に中身を公開していきたいと考えております。





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